音響マン

名古屋在住の音響マンのつぶやき

声優の将来性

仕事を選ぶときは理想と現実を理解しておくことが欠かせません。声優になりたいと考える若者が増えていますが、安易に目指すと後悔することになりかなせません。とはいえ、将来性がないというわけではないので安心してください。仕事として続けていくには、視野を広げることが非常に大切なポイントになります。すなわち、アニメの声優ばかりイメージするのではなく、声を使った他の仕事をイメージしておくことが大切です。そう言われても、どのような仕事があるのか分からない人も多いでしょう。


たとえば海外の映画やドラマの吹き替えも、声優な立派な仕事の一つです。海外の俳優の吹き替えは、日本の俳優がするのものだと考えている人が少なくありません。確かにそのような事例もたくさんありますが、ふだんアニメを担当している声優がキャスティングされることも珍しくありません。映画の話題作は注目を集めるために人気俳優を起用しがちなのでチャンスは少ないですが、マイナーなドラマであれば仕事をもらえるチャンスは多いでしょう。チャンスを増やしたいなら、しっかりと実力を身に付けつつ、業界とのつながりも築いておくことがポイントです。つまり発声やセリフを読む練習をするだけでなく、営業のような活動をすることも大切になります。将来性を広げたいなら、コミュニケーション能力を磨いておくことを忘れてはいけません。


さらに近年になって増えてきているのが、電子機器が発する言葉を入れることです。この場合は主に家電メーカーなどが顧客となります。スマートフォンをはじめとした情報端末は音声でガイダンスをするものが増えています。それだけでなく、炊飯器や電子レンジといった白物家電でも音声を発するものが珍しくなくなりました。それらの音声はコンピューターで作成することもありますが、声優が台本を読んで入れる場合も多いです。この場合はアニメファンという狭い範囲ではなく、老若男女に自分の声を聞いてもらえることになります。自分の親や祖父母といった世代の役にも立つことを考えると、非常にやりがいを感じられるでしょう。


このようにいろいろな仕事があるので、広くアンテナを張っておくことがとても大事です。他の仕事というと、ゲームやドラマCDぐらいしかイメージできない人もいます。この先も仕事のジャンルが増えていく可能性があるので油断してはいけません。また、いずれの仕事においても重要なのは、しっかりと実力を身に付けておくことです。