音響マン

名古屋在住の音響マンのつぶやき

スピーカーのノイズの発生原因とそれぞれの対処法

スピーカーから発せられるノイズは、高額なモデルになるほど発生しにくく安価なモデルであるほど発生しやすいのですが、その理由は半分の領域には通電させもう半分には通電させないという特殊な半導体の使用が影響しています。


半導体はクォリティによりランクが定められているのですが、当然高額なタイプになるほど用いられている半導体も高級なタイプになり、99%を超えるとても高い純度の合金が素材としてあります。

もちろん、スピーカー自体にも工夫が施されており、音を発生させるべく半導体に電気を流した際には必然的に高音になりますが、高温になる事でノイズが生じるので内部温度を下げるための対処がされています。


そのような電気を通した際に高音になる事で生じるノイズは熱雑音と呼ばれますが、実は一言でノイズと言っても様々な種類に分けられているので、それぞれに適する対処方法を講じましょう。


一般的な砂嵐のような音が鳴り止む事なく鳴り続けている事例はピンクノイズもしくはホワイトノイズと呼び、オーディオのボリュームを大きくするほど気になります。


そのため、不必要にボリュームを大きくせずにスピーカーが有する最大出力を上回らないようにすれば改善されます。


また、コンピュータを使用する機会が増えた現代であるからこそ認知度が高くなってきたものもあり、それがハムノイズというコンピュータから聞こえる低い音です。


コンピュータやオーディオの機械に用いられているモーターもしくはトランスが要因になっており、ノイズが聞こえる機械に触れてみると音楽による振動とは異なる細かな振動が断続的に続いているのがわかります。


コンピュータの場合は他のデジタル機器からのデジタル信号が侵入してくる事が原因ですが、オーディオ機器の事例では東日本と西日本で異なる電圧が原因であるので、引越しをした時に見舞われやすく他にもコンセントが接触不良の時に生じやすいです。


そして夏場の雷を伴う豪雨の時などに機器本体やコード類から弾くような音が生じた際はインパルスノイズが引き起こされており、明るい時間から日没にかけて音楽を聴いていて部屋の照明を点灯させた時にノイズが発生した際はスパイクノイズが生じています。


そうした複数の原因が合わさって生じてしまう雑音もあり、電子レンジや冷蔵庫など家庭内にあるライフスタイルを成立させるために必須なあらゆる家電が影響しているので対処するのが難しいのですが、できるだけ距離を置くようにしたり耳障りに感じられ我慢できない時には、メーカーに対し部屋や周囲の環境をお伝えしアドバイスを頂くと良いでしょう。


癒しを感じたり活力を得るために音楽作品を流しスピーカーに耳を傾けても、雑音が気になり集中できない状況は逆にストレスが蓄積してしまうので、まずは購入時の価格を参考にしスピーカーそのもののグレードを再確認した上で熱雑音からチェックしていき、その他の各種の原因について調べていくと効率的に解決が目指せます。